手足口病の感染経路

手足口病は痰や鼻汁、唾液などが飛び散って感染する飛沫感染が多いのですが、このウィルスは便にも排泄されますので、手足口病に罹ったお子さんのお世話をしたときに手などにウィルスが付き、手から口にウィルスが移行して経口感染することもあります。

 

手足口病は潜伏期にも感染力のある病気ですし、不顕性感染(感染しても症状が出ない)もあり、この場合もウィルスを排泄しているので他者への感染があります。

 

手足口病が発生しているときには、症状が出ている・出ていないに関わらず、手洗いやうがいを確実に行うことが流行拡大を防ぐためには大切です。

 

感染力が強いのは水疱や熱などの症状が出ている間で、これらの症状は通常は1週間ほどで改善するのですが、回復してからも1ヶ月ほどは便にウィルスが排泄されていますので、治ってからしばらく経過した子供さんから感染することがあります。
このため、とくに幼稚園や保育園など乳幼児が集団で生活するような場所では、あっという間に流行してしまうことが多いのです。

 

病状や地域の流行状況によっては、発疹が消えて感染力が低くなるまでは幼稚園、保育園や学校への出席をしないようにという指示がでることがあります。

 

また、このような集団の場では、まだ手足口病に罹ったことのない子供さんが多く流行しやすいこともあるのですが、原因となるウィルスが数種類あるために、罹ったことがあるから免疫があるので大丈夫とも言えないので、流行が繰り返すことも多いです。