手足口病の潜伏期間

手足口病の潜伏期間は3〜5日で、この間にも感染力があります。

 

痰や唾液などからの飛沫感染や、便に排泄されたウィルスが手などを介して経口感染しますので、幼稚園や保育園などで流行が見られるときには、症状がまだでていない子供さんからの感染も起こり得ます。

 

また、症状が改善した後も1ヶ月くらいは便にウィルスを排泄していますので、手足口病に罹った子供さんのお世話をする方は、手を介して他のお子さんやご自分に感染する可能性があることを認識しておく必要があります。

 

とくにおむつ交換やトイレのお世話の後には、しっかりと手洗いすることが大切です。

 

まれに感染しても発病しない(キャリア)場合もありますので、症状が見られた子供さんにだけ気をつけて他のお子さんと隔離しても、あまり意味がありません。

 

全く症状を示さないまま他のお子さんに感染させていることもあるからです。

 

基本的なことではありますが、手洗いとうがいは特に感染症が出ていないときにもきちんと行わないと、潜伏期間に感染力のある感染症を防ぐことができません。

 

大人だけでなく子供さんに対しても日頃からの習慣付けが大切なのは、潜伏期間に接触感染により感染を拡大させてしまうことを防ぐ意味があるからです。

 

ただ、手洗いをしすぎて手荒れを起こしてしまっては逆効果となりますので、ハンドソープなどの抗菌力の強いものは使いすぎないようにし、ぬるま湯と石けんで手をよく洗い、口をすすぐように指導してあげることが大切です。